豊志賀
「真景累ヶ淵」といえば「豊志賀」が真っ先に思い浮かぶ方も多いと思います。
(まあ、「真景累ヶ淵」といわれても何も思い浮かばない、という方はそれ以上に多いと思いますが…。)
「豊志賀」は寄席や落語会でも聴く機会が多く、音源もたくさん出ています。
長い「真景累ヶ淵」の物語の中で一席の話として一番単独で取り出しやすいからでしょう。
音源は圓生、正蔵、馬生、志ん朝から雲助、正雀といった現役の師匠方のものまで様々ですが、
中で一つの噺として一番完結した形になっているのが先代馬生師匠バージョンだと思われます。
ラストに夕顔の花が出てくる鮮やかな構成で、これは是非いつか龍玉師匠にもやっていただきたいと思っています。
おすすめです。