宗悦殺し
さる7月25日、龍玉師匠が新宿の道楽亭で「宗悦殺し」をかけて、大変な評判だったようです。
ご案内の通り、この噺は圓朝作の怪談「真景累ヶ淵」の発端にあたる部分です。
なにしろ「真景累ヶ淵」というのはものすごく長い噺で、登場人物も多く、筋も入り組んでいます。
音源として発売されているものでは、圓生師匠の圓生百席の55巻~57巻に収録されているものがあります。
これは「宗悦殺し」「深見新五郎」「豊志賀の死」「お久殺し」「お累の婚礼」「勘蔵の死」の6席からなり、全編で6時間半以上あります。
また桂歌丸師匠のCDも発売されていて、こちらは「深見新五郎」「勘蔵の死」「お累の自害」「湯灌場から聖天山」「お熊の懺悔」の5枚からなり、通しで4時間以上あります。
龍玉師匠はこの夏、この「宗悦殺し」をほかの落語会でもネタ出ししていて、8月2日には雲助師匠とのリレーで、8月11日には馬吉さんとのリレーで、この話をかけるようです。
「真景累ヶ淵」のなかでもっともよくかけられるのは「豊志賀」で、上記の会でもそれぞれ雲助師匠と馬吉さんが「豊志賀」を演られるようですが、この「豊志賀」ではなく、「宗悦殺し」にフォーカスするあたりが、龍玉師匠らしさと言えましょうか。
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