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2012年7月17日 (火)

居残り佐平次

このたびの「龍玉部屋」で龍玉師匠がネタ出しをしている「居残り佐平次」は、廓噺の中でも最も人気のある演目のひとつではないでしょうか。
川島雄三監督の映画「幕末太陽傳」のモチーフでもあり、多くの落語家によって演じられ、音源も多く残っています。
昭和の名人、志ん生圓生をはじめ、志ん朝師匠のものもありますし、談志師匠小三治師匠権太楼師匠のCDも発売されています。
第一回のザ・菊之丞に出演してくださった古今亭菊六さん(文菊で真打昇進)のCDが間もなく発売となり、こちらにも「居残り佐平次」が収録されているようです。

この噺の下げ(オチ)はやや分かりにくく、ちょっとネタバレになっちゃうのを承知で解説すると、
「おこわにかける(だますという意味)」
という言葉がキーワードになっています。
このわかりにくい下げをどうにかしようと、前述した録音の中でも各演者がいろいろと工夫しています。
いくつか紹介します。

志ん朝「ええ、旦那の頭がごま塩でございますから」
小三治「でも旦那が、仏と言われておりますから」
権太楼「居残りの上の、居直りをされるよ」
喜多八「知らぬが仏よ」
志ん生師匠のものは中ほどで終わりになっていて、
一方談志師匠のは主人公の佐平次が家に戻ってくるところまで描かれていています。

さてさて、龍玉師匠版はどう演じられますか、どうぞお楽しみに!

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