« 「らくだ」その1:江戸の物価事情 | トップページ | 「らくだ」その3:酔っ払い色々 »

2012年10月 3日 (水)

「らくだ」その2:主人公が出てこない?

菊之丞師匠がPVでコメントしている通り、「らくだ」は主人公であるはずのらくださんが出てこない不思議な落語です。
タイトルにもなっているのにその人物が出てこないという噺は実は他にもいくつかあります。
三代目の三木助が得意にしていた「ざこ八」では、主人公の舅にあたるざこ八さんは出てきません。五代目小さんの十八番「猫久」という噺も主人公の猫久さんは地の部分で少し触れられるだけです。廓噺の珍品「徳ちゃん」も、徳ちゃんは一言も口をききません。「不動坊」でもタイトルになっている不動坊火焔は出てきません。
小説や歌謡曲と違って、落語のタイトルは作品の題名というよりも楽屋内で通じればよい符牒のようなものから発生しているため、このように不思議なタイトルが付けられたのでしょう。
ちなみにベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」でも、ゴドーさんは一切登場しません。
そう考えると、実は「らくだ」は不条理劇なのかも!?
古今亭菊之丞師匠が「らくだ」を演じる、第三回「ザ・菊之丞」は10月13日(土)19時より開演です。
ご予約はお早めに!

« 「らくだ」その1:江戸の物価事情 | トップページ | 「らくだ」その3:酔っ払い色々 »

3、ネタについて」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「らくだ」その2:主人公が出てこない?:

« 「らくだ」その1:江戸の物価事情 | トップページ | 「らくだ」その3:酔っ払い色々 »