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2012年10月 3日 (水)

「らくだ」その1:江戸の物価事情

落語の中にはお酒がよく出てきます。
三遊亭円丈師匠が著書の中で、現代の人物はあんなに酒を飲みたがらないと書かれていたと記憶していますが、確かに「猫の災難」「親子酒」「芝浜」など現代ではややリアリティに欠けるくらい酒好きの人物が登場します。
なんで落語の中のキャラクターはあんなに酒に執着するのか、どうやらこれは江戸時代の物価事情と関係があるようです。
江戸時代は現在のように酒を大量生産できる製法が確立されていないため、他の物価に比べて酒の値段が非常に高く、そのため人々が酒に焦がれる気持ちも今より強かったということらしいです。
江戸時代は300年あるので、時代によってかなり相場は変わってきますが、湯銭が8文、髪結いが32文、蕎麦が16文、というあたりだったようです。
現在の銭湯の料金は450円ですので、1文=約56円で換算すると、床屋が約1800円、蕎麦が約900円と、大体いまと同じ感覚で計算できます。さてお酒はいくらだったかというと、一升が200文から400だったそうですので、1万1200円から2万2400円ということになります。なるほど、これは相当な高値です。

菊之丞師匠がPVでコメントされているように、「らくだ」の聴きどころの一つは屑屋さんの酔態です。当時はお酒が貴重品であったということに思いを馳せながら聴くと、さらに味わいが深まるのではないでしょうか。

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