「笑うが勝ち」読了
古今亭圓菊著、昭和59年発刊の「笑うが勝ち」を読みました。
同じ圓菊師匠の著書「背中の志ん生」と比較すると、「背中の志ん生」のほうは、より志ん生の思い出にフォーカスしていますが、「笑うが勝ち」は前座、二つ目、真打昇進から執筆当時に至るまでの修行体験のあれこれが描かれていて、しかもかなり赤裸々に描かれているが特徴です。
真打昇進から長いこと鈴本からの声がかからなかったことなど、今から考えると非常に興味深いエピソードがちりばめられていて面白い本でした。
菊之丞師匠の著書「こういう了見」 を読んだ時に、お金のことや家族のことなど非常に赤裸々に語っていることに驚いたのですが、この「笑うが勝ち」を読むとさらに上をいく開けっ広げぶりで、なるほど、菊之丞師匠の念頭にはこの著書があったのかもしれないな、と思わせます。
芸人さんの本を読むと、特にその修業時代のことや出銭の話が堅気のそれとはまったく違うので、いつも深く感動させられます。改めて、すべての芸人さんに強い尊敬の念を抱かずにはいられません。
« 両国亭アクセス | トップページ | 「文七元結」の季節 »
「6、そのほか」カテゴリの記事
- 「龍玉部屋ご来場御礼」(2019.05.13)
- 「大師匠噺」ご来場御礼(2018.12.23)
- 「ぴっかり☆実験室」ご来場御礼(2018.11.10)
- 「新作大全」ご来場御礼(2018.10.28)
- 「落語のヒント!」ご来場御礼(2018.09.01)
コメント