待ちかねた「淀五郎」
今日は古今亭菊之丞師匠の「淀五郎」を聴きに、みなと毎月落語会「菊之丞独演会」に行ってきました。
「淀五郎」は去年の10月に三平堂でネタおろしし、11月に池袋でトリをとった時にもかけたという噂を聞いて、もう体がよじれるくらい聴きたいと思っていた演目です。
会場の麻布区民センターは初めて行きましたが、地下にあるとても綺麗なホールでした。
開口一番は立川らく兵さん、「洒落小町」はあまりやる人のいないネタですが、以前道楽亭で聴いたことがあります。先日行われたさがみはら若手落語家選手権の予選でもこのネタをやり、二位になったそうです(ちなみに一位は春風亭正太郎さん)。
さて菊之丞師匠、「淀五郎」を一席目に持ってきました。おそらく師匠自身は出来に納得していないんじゃないかと思いますが、観客としては、もう素晴らしいの一言です。判官切腹の場での力弥など、あまりにハマりすぎていて場内に笑いが起こるくらいでした。特に良かったのは仲蔵で、ややとぼけた味わいに造形されていて、團蔵とのコントラストも素晴らしかったです。
これは、おそらく師匠の売り物となっていくネタだと思います。
二席目は「妾馬」。師匠の得意ネタで、もちろん場内は大爆笑に包まれました。
この「妾馬」のマクラで、一席目の「淀五郎」について触れ、「お客様から差し入れに切腹最中をいただきました。来年は富久をやろうと思います。そうすれば日本銀行券をお土産に持ってきてくれると思います…」。
切腹最中というのは新橋の新正堂というお店で売っている最中です。「淀五郎」にかけて切腹最中とは、ふざけた客がいるもんですね…って、何を隠そう、差し入れたのは実は私です(〃▽〃)。
差し入れを持っていくのは初めての経験なので、迷惑にならないよう楽屋に届けたりせず、受付にお預けいたしました。
でも楽屋見舞は往々にして荷物になってしまい、かえって迷惑な場合もあると思いますので、これきりにしたいと思います。←日本銀行券なんてとんでもない!
« 第二回「龍玉部屋」のお知らせ | トップページ | 落語の現代性とは何ぞや »
「4、聴いてきました」カテゴリの記事
- 龍玉怪談(2015.07.21)
- 寄席に行く。(2015.05.26)
- 天どん師匠の古典二席(2014.09.06)
- 実録・落語会に男女の出会いはあるのか!?(2014.05.31)
- 龍玉師匠主任興行の初日(2014.05.11)
コメント