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2013年3月

2013年3月31日 (日)

龍玉師匠の小悪党

3月30日は、新宿道楽亭の龍玉師匠の会に行ってきました。
真景累ヶ淵を連続で口演しているこの会、今回は「土手の甚蔵」の部分。

前回の「お久殺し」は激しく降り注ぐ雷雨の中で二人の男が争うという、非常に動きのある場面で終わりました。
今回は外はそぼ降る雨、暗闇で囲炉裏の火を挟んでの甚蔵と新吉の会話で物語が進んでいくという、どちらかというと地味なシーンです。

しかし小悪党をやらせたら天下一品の龍玉師匠、甚蔵の迫力と悪事露見を恐れる新吉とのやりとりは、犯罪映画のワンシーンのように緊迫感に溢れていました。
ちょっと「トゥルー・ロマンス」のデニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンの駆け引き、あるいは「ヒート」でアル・パチーノとロバート・デ・ニーロが対話するシーンを思い出しました。

さらにもう一席は「やんま久次」。
ここでも小悪党キャラが素晴らしく、とても龍玉師匠らしい会となりました。

次回は「お累の婚礼」の部分です。美しい娘との恋愛と因縁じみた悲劇が起こるというドラマチックな展開の回、これは聴き逃せません。

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ほろ酔いの師匠

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菊之丞師匠コメント

古今亭菊之丞師匠から、第四回「ザ・菊之丞」の告知コメントをいただきました。
どうぞご覧ください!

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2013年3月29日 (金)

嬉しいハプニング@菊之丞・柳朝二人会

本日は菊之丞・柳朝二人会を聴きに湯島天神へ行きました。

林家木りん 初天神
古今亭菊之丞 鍋草履
春風亭柳朝 猫の茶碗
古今亭菊之丞 百川
仲入り
古今亭菊之丞 幾代餅
春風亭柳朝 天狗裁き

6時開場、6時半開演ですが、いつも早めに開場してくれる会です。

今日も30分早く開場となり、開演を待っていると、6時になった時点で前座の木りんさんが高座に上がる。ん?と思っていると、続いて上がった菊之丞師匠が「間違って30分早く始めてしまいました、今日は3席やります」とのこと。これは嬉しいハプニングです。

一席目は、芸術選奨と結婚の話題、芝居のマクラを長くふって鍋草履。
そして百川と幾代餅。十八番である幾代餅はリズムに乗って噺が踊るように進んでいき、まるで美しい歌を聴くような心地にさせてくれる一席でした。

柳朝師匠は猫の皿と天狗裁き。柳朝スタイルというか、登場人物を非常に漫画チックに造形するので、天狗裁きのような漫画チックな噺はあっていると感じました。

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2013年3月15日 (金)

馬石師匠の「おせつ徳三郎」

今席の鈴本は隅田川馬石師匠によるネタ出し興行。
4日目の今日は「おせつ徳三郎」ということで、我慢できずに出かけてきました。

出演者はトリの馬石師匠のほかに、雲助師匠、白酒師匠、龍玉師匠と五街道一門勢揃い。

龍玉師匠は手堅く「うなぎ屋」で場内をふんわりと穏やかな笑いの空気に変えます。

白酒師匠は「馬の田楽」。
師匠のこのネタは初めて聴きました。先日聞いた一蔵さんが全く同じ形だったので、おそらく白酒師から教わったのでしょう。
季節的なこともあるかもしれませんが、最近「馬の田楽」は良く聴きます。
流行なのかもしれません。

雲助師匠は「千早ふる」。雲助師匠の千早とか、たらちね、新版三十石とかを聴くのは寄席の大きな喜びの一つだと思います。

そのほか、歌武蔵師匠の「不精床」を聴けたのが嬉しかった。

さて、馬石師匠の「おせつ徳三郎」。長い噺なので後半の刀屋だけやるのかと思っていたら、花見小僧からの通しでした。
ところどころスリム化されていましたが、それでも40分近い寄席としてはかなり長いサイズ。
小僧が非常によく、また刀屋の主人も説教臭すぎず心地よく聴かせてくれました。

この中席はもう一度くらい聞きに行きたいですが、末広亭の菊之丞師匠の芝居もあるし、悩ましい限りです。

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菊之丞師匠の結婚報道とパクリ疑惑(笑)

3月14日は古今亭菊之丞師匠とNHKアナウンサーの女性との結婚のニュースが駆けめぐりました。

ヤフーニュースにも掲載されたため、そのおこぼれもあって当サイトも一日で一週間分くらいのアクセスがありました。

芸術選奨新人賞の受賞に続き、おめでた続きの菊之丞師匠。
これが芸の幅や深みに大きく影響されていくのかと思うと、ファンの一人として嬉しい限りです。

さて、実はその前日13日に、第四回「ザ・菊之丞」の告知プレスリリースを新聞社を中心に配信したのですが、その中で某新聞社から「リリースについてお願いがある」と連絡がありました。

あいにく電話に出られず、そのメッセージは留守電に残っていたのですが、こちらからの折り返したところ担当者不在で、先方からの折り返しもなく、そのままになっていました。

そして本日14日、その新聞社が出した菊之丞師匠の結婚報道の中に以下のような文章がありました。

菊之丞は随一の古典落語の担い手として知られる。03年に異例の1人真打ち昇進。歌舞伎役者のような風貌と巧みな話芸で、男女問わず幅広い世代から人気を誇る。昨年10月に行った「古今亭菊之丞独演会」が評価され、12日に文化庁が発表した芸術選奨の大衆芸能部門で、文部科学大臣新人賞を受賞した。

一方、私が前日に配信したリリースの文章は以下の通りです。

菊之丞は歌舞伎役者のような風貌と華やかな話芸で、幅広い世代からの人気を誇る落語家。ここ数年は老舗の寄席である鈴本演芸場で独演会や正月興行の主任に抜擢されるなど活躍めざましく、さらにこのたびは第63回芸術選奨新人賞を受賞。古典落語の担い手として若手随一の存在となりつつあります。

これ、若干パクられてないですか!?(笑)

ん~そんなことないか。まあ、菊之丞師匠を説明しようとしたら、誰でもこんな感じの文章になるか。

そもそもパクリだとしても私としては別に何の問題もないですけど。
てなことで、いま何かと盛り上がっている菊之丞師匠の高座、ぜひ第四回「ザ・菊之丞」でお楽しみください!

↓詳しくはこちらをクリック。

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2013年3月14日 (木)

末広亭:三月中席

新宿末広亭の、この3月中席(夜)は古今亭菊之丞師匠の主任興行です。
春の嵐が吹き荒れる中、新宿に出かけてきました。

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詳しい番組はこちら

仲入り前は柳亭燕路師匠の「もぐら泥」、桂藤兵衛師匠の「半分垢」など、渋い演者が続き、いかにも寄席らしい気分に浸ることのできる番組構成です。
仲入り後は菊太楼師匠、白酒師匠、ロケット団といった若々しい面々が盛り上げます。

菊之丞師匠の本日の演目は「淀五郎」。
紫色の粋な着物で、時間の関係もあってかスッと本題に入り、非常に引き締まった素敵な高座でありました。

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2013年3月12日 (火)

祝☆受賞 d(⌒o⌒)b

嬉しいニュースです。
古今亭菊之丞師匠が芸術推奨の新人賞を受賞されました。
おめでとうございます。

かつては古今亭志ん朝、柳家小三治も受賞したこの賞。
菊之丞師匠のますますのご活躍が楽しみです。

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