龍玉師匠の小悪党
3月30日は、新宿道楽亭の龍玉師匠の会に行ってきました。
真景累ヶ淵を連続で口演しているこの会、今回は「土手の甚蔵」の部分。
前回の「お久殺し」は激しく降り注ぐ雷雨の中で二人の男が争うという、非常に動きのある場面で終わりました。
今回は外はそぼ降る雨、暗闇で囲炉裏の火を挟んでの甚蔵と新吉の会話で物語が進んでいくという、どちらかというと地味なシーンです。
しかし小悪党をやらせたら天下一品の龍玉師匠、甚蔵の迫力と悪事露見を恐れる新吉とのやりとりは、犯罪映画のワンシーンのように緊迫感に溢れていました。
ちょっと「トゥルー・ロマンス」のデニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンの駆け引き、あるいは「ヒート」でアル・パチーノとロバート・デ・ニーロが対話するシーンを思い出しました。
さらにもう一席は「やんま久次」。
ここでも小悪党キャラが素晴らしく、とても龍玉師匠らしい会となりました。
次回は「お累の婚礼」の部分です。美しい娘との恋愛と因縁じみた悲劇が起こるというドラマチックな展開の回、これは聴き逃せません。
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