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2013年5月 6日 (月)

船橋で喜多八師匠を聴く。

ゴールデンウィークも後半ですね。

落語を聴きに行きたいなあと思ったのですが、連休の寄席はやや木戸銭が高いのと混むので、定席以外の、予約なしでふらっと行けるような会がないかとかわら版で探していたところ、ありました。

船橋で開催されている東西寄席。
出演は柳家喜多八師匠。
2か月に一回開催されているそうで、79回目だそうです。歴史ある地域寄席です。

会場は船橋駅から歩いて10分弱くらいの、小さなスペース。天井には照明のライトがいくつか設置されていますが、なんとなく普通の民家のような、公民館のような感じでした。

こういう地域寄席が世の中にたくさんあって、木戸銭も観客の入りもさまざまで、そのそれぞれに独特の顔があって、とても良いものです。

東西寄席は木戸銭2,000円、入りは30人弱で、開口一番に素人が一席、その後に喜多八師匠が二席という構成。
素人の方が前座代わりを務める地域寄席は他にもありますが、まあ割と珍しいです。
みなさん凄く達者です。

お客さんはほとんどが地元のお年寄り、世話人さんと顔見知りといった感じ。
たぶんこの会以外では落語を聴いたことがないという方も多いようで、喜多八師匠がマクラで歌舞伎座に触れたりすると、その話題で隣同士が話し出しちゃったりします。寄席の団体客なんかでもよくある光景です。

喜多八師匠は一席目に「居残り佐平次」、最後のサゲまで。
二席目は「猫の災難」。

高座に上がって、やや目元が疲れている感じだったので、お体の具合は大丈夫かなと心配したのですが、まったくの杞憂でした。
噺に入った途端にぐんぐんグルーヴ感が増してきて、爆笑に次ぐ爆笑。
そもそも、こういう会で居残りをかけるというのは、よっぽどお客に対する信頼がなければできないことのように思いますが、さすがにそこは歴史ある会で、ずっと出演しているという強みがあるのでしょう。

確か堀井憲一郎さんが何処かで書いていたと記憶しているのですが、亡くなった談志師匠は地方の客も東京の落語マニアも同じ扱いをしていたそうで、つまり落語を聴きなれた客でないとウケないようなネタを地方でもやっていたということですが、今日の喜多八師匠もそういうことであったような気がします。

猫の災難はたまの休みに酒を飲みたがる男の噺なので、祝日の今日にはぴったりのネタ。柳家のお家芸という感じで、落語をゆったりと聴く楽しさに溢れた一席でした。

東京からだとやや遠いのですが、行って本当に良かった。
また行ってみたいと思わせる会でした。

6
高さ80センチくらいの、ほとんど見落としそうな案内板。

「ぴっかり☆実験室」ご予約受付中です!
5月18日(土)13時開演
出演:春風亭ぴっかり ゲスト:隅田川馬石
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