お後がよろしいようでの謎
さきほどテレビの中で、「焼きそばよりも○○さんのそばが良い?うふふ、お後がよろしいようで」と言っていました。
どうしようもなく才能のないライターが書いたのだと思います。
落語的なものの記号として、この「お後がよろしいようで」という言葉が使われますが、実際に噺家さんがそれを言ったところを聴いたことがありません。
中国人が「~アルヨ」と言わないように、「お後がよろしいようで」と言う噺家さんもいないのに、この言葉は広く普及しています。
志ん生師匠の録音のなかに「よろしいようで」というのは時々出てきます。
「不精床でございました…よろしいようで」「らくだでございました…よろしいようで」という具合です。
漫談のまとめとして「お後たくさんでございます」と言うのはわりと聴きます。
あと色物さんが「お後の師匠の準備が整いました」と言うのも聴きます。
この「お後がよろしいようで」というのは、一体いつ頃から、だれが言い出したのか。
果たして、この「お後がよろしいようで」は、昔は実際に高座で使われていたのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
なんとなく、テレビかラジオで誰かがこれを言い出して定着したんじゃないかと思うのですが(例えば、「ひみつのアッコちゃん」にでてくるガンモのような落語家キャラが口癖にしてたとか)、誰か詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。
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