天どんさん、天どん師匠。
今日は三遊亭天どんさん、いや天どん師匠の、真打昇進披露興行の初日でした。
秋雨のそぼ降るなか、上野鈴本に行ってきました。
披露目の寄席、特に初日は、期待と喜びが渦巻いていて、すごく特別な雰囲気です。
あいにくの雨にもかかわらず客席は満員札止めで、天どん師匠の人気の高さをうかがわせます。
ところで先月、成城ホールで開かれた真打昇進の会は台風の上陸とぶつかるタイミングだったのですが、天どん師匠は「俺は晴れ男だから大丈夫」と、ごく当然のことのように言っていて、それがすごく印象的でした。
初日の演目は「巣鴨のうわさ」。
僕はあまり新作の演目に詳しくないのですが、このネタは以前聴いたことがあります。
もちろん天どん師匠で聴きました。
新作は古典落語と違って、演目の記憶が演者さんに直結しているのが良いところですね。
「巣鴨のうわさ」を聴いたことのあるお客さんは、天どんさんの記憶として噺の思い出を持っていて、今日初めて聴いたお客さんは天どんさんの思い出としてこの噺を記憶するわけです。
寄席がハネて表に出ると、雨はすっかり上がっていました。
大成功で幕を開けた天どん師匠の披露興行が、これからの師匠の活躍を予感させるようで、何となく嬉しい一日でした。
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