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昨日はお足元の悪いなか、第五回「ザ・菊之丞」にご来場いただき、誠にありがとうございました。
第五回「ザ・菊之丞」@ムーブ町屋ホール
道灌 柳家まめ緑
短命 古今亭菊之丞
お仲入り
安兵衛狐 隅田川馬石
茶の湯 古今亭菊之丞
会場でお客様にお願いしたアンケートから、ご感想をいくつかご紹介します。
「菊之丞さんの話のリズム、テンポの良さに笑いころげました。思わず声を出していました」
「短命はよく知っている噺で聞くことも多いのですが、菊之丞さんがやるといいですねえ」
「菊之丞師の独演会は初めて参りましたが、明快でスマートな噺っぷり、大変素晴らしかったです」
「女性の表現が秀逸!声がいいし、色気があるし、ご活躍楽しみにしています」
「とても久しぶりに茶の湯がきけました。楽しかったです。まめちゃんは相変わらずいいですね」
「楽しすぎました。色っぽくて、かわいくて、顔と仕草で、勉強になります…」
「馬石さん、初めてでしたがファンになっちゃいました」
次回「ザ・菊之丞」は来年4月を予定しております。
またのお運びをお待ちしております!
本日は三遊亭天どん師匠の浅草演芸ホールでの披露目初日でした。
台風の影響で電車が大幅に遅れていましたが、どうにかこうにか浅草にたどり着きました。
場内に入ると、そんな中であるにもかかわらず結構な入りでした。
天どん師匠は古典落語「たらちね」の改作である「タラチネ」。
この噺は3年前に六本木の独演会で聴いたことがあって、そのときは単なる古典の改作という印象しかなかったのですが、今回聴いてみて、これは非常にうまく構成された作品であると感じました。
ちなみに、その3年前の独演会で天どん師匠は新作古典とり混ぜて四席を演じ、さらにゲストで来ていた喬之進さんに二席やらせるという、なかなかの力技を見せたのでした。
浅草演芸ホールは、これはたぶんスポットが強めの照明のせいだと思うのですが、ほかの寄席の高座と比べて劇場感が強いというか、演者さんがくっきりと演劇空間の中に浮かび上がっているような見た目のイメージがあります。
それでいて浅草のお客さんは無遠慮に高座に話しかけたりするので、客席と高座との距離感が遠いような近いような不思議な感覚に襲われます。
さらに埼玉大学落語研究会の名前の入った後ろ幕は少し黄みがかった青色なので、まるで師匠が晴れ上がった青空のなかで強い光を浴びているように見えました。
師匠はいつものふわっと噺を進めていくやり方ではなく、客いじりも含めてかなり意識的にこの劇場空間を支配していて、笑いの要素が緻密に計算された一席でした。
僕は行けなかったのですが、鈴本のスタンディングオベーションで登場した披露目のときといい、天どん師匠は高座を一つのショーとして演出できる稀有な噺家さんであるような気がします。
そんな天どんさんの魅力に新たに気付いた一日でした。
☆宣伝☆
第五回「ザ・菊之丞」の前売りチケットの販売は明日までです。
チケットぴあにてお求めください。
皆様のお越しをお待ちしています!
10月19日(土)に開催される第五回「ザ・菊之丞」では、古今亭菊之丞師匠が「茶の湯」をネタ出ししています。
このネタを聴いたことのない方のために少しだけ解説すると、「茶の湯」は知ったかぶりの曖昧な知識でお茶を始めたご隠居さんと小僧が、周りの人間も巻き込んで起こす騒動を描いた滑稽噺で、先代の金馬師匠の十八番として知られています。
菊之丞師匠は2009年1月に、文菊(当時菊六)師匠、こみちさんと三人で湯島の本牧亭でやっていた勉強会「本牧はなし亭」でこの噺をネタおろししています。
ただ、記憶が正しければ本当のネタおろしは2008年12月のはずで、確か何処かの茶道関係の団体から依頼されてこの演目を手掛けたはずです。
師匠はネタおろしした年に色々な場所でこの演目をかけていますが、その後はあまり演っているのを聴かないので、今回は久々の上演になると思われます。
物凄く珍しい演目ではないですが、寄席や落語会でよくかかるというわけでもない気がします。
季節ものの噺、例えば夏の「青菜」や「船徳」、冬の「二番煎じ」や「芝浜」などは、その季節になると多くの噺家さんがやるので頻繁に耳にしますが、「茶の湯」のような噺はあまり季節が限定されないため、かえって聴ける機会が少ないのではないでしょうか。
私は三三師匠、今輔師匠、一之輔師匠、小権太さん、馬治さんでこのネタを聴いています。
音源としては小三治師匠や権太楼師匠のものが発売されています。
手元の記録を調べていて思い出したのですが、馬治さんの「茶の湯」を聴いたのは一昨年の震災の翌日でした。
末広亭の深夜寄席で、余震が続いていたので、お客さんは少なかったです。
そんな時に落語なんて聴かなければよいのですが、むしろそんな時だからこそ、いつものように落語を聴きに行きたいという気持ちがあったように思います。
高座に上がった馬治さんは、地震のことには触れず、余計なマクラは一切なしで、すっと噺に入ったのが印象的でした。
菊之丞師匠の「茶の湯」の聴きどころは、なんといっても師匠があまりやらない小僧キャラがたっぷりと登場するところです。
師匠の噺に小僧が登場するのは、「寝床」と「幾代餅」に少し出てくるくらいなので、この「茶の湯」で、大活躍する小僧さんを楽しんでいただきたいです。
どちらにしろ、ごくバカバカしくて、いかにも落語らしい、楽しい演目です。
ぜひ「ザ・菊之丞」にお運びいただき、笑って笑って素敵な秋の休日をお過ごしいただけたらと思います。
前売りチケットの販売はチケットぴあで17日までです。
浅草のカフェで開催された「フランボヤン寄席」の隅田川馬石師匠の会に行ってきました。
師匠は「替り目」と「幾代餅」を熱演。
いや、いわゆる熱演というのとは違う、自然体で噺を引っ張っていく感じでした。
馬石師匠の噺は芯がしっかりとしていて、変に入れ事をしたり骨格を変えたりはしません。
それでいてフリースタイルというか、自在に噺の豊かな鉱脈を掘り下げていくドライブ感があります。
会自体も心のこもった手作りの雰囲気で、とても楽しかったです。
そして宣伝。
馬石師匠がゲストで登場する第五回「ザ・菊之丞」、間もなく開催です。
前売りチケットはチケットぴあにて17日まで販売中。
どうぞ、お早めにお求めください。
皆様のお越しをお待ちしています!