フィナーレ!
以前このブログにも書いた柳家喜多八師匠と蜃気楼龍玉師匠の落語会「七転八倒の会」が最終回を迎えました。
神楽坂には前日の雪が残っていまいたが、会場の毘沙門様は百人近いお客様でいっぱいでした。
三遊亭わん丈さんの開口一番で会は始まり、続く龍玉師匠がこれまでの思い出を語りつつ得意の「鰻屋」。
さらに喜多八師匠は非常に珍しい次郎長外伝(浪曲でおなじみ、森の石松の三十石船)。
仲入りを挟んで龍玉師匠のかけた「夢金」は、真冬の夜にいかにもふさわしい一席で、会場そのものが屋根船になって、雪の舞うなか暗い川面を音もなく下ってゆくようでした。
トリの喜多八師匠は「紺屋高尾」。
師匠の高尾は独特のダンディズムに支えられていて、場面がロマンチックな方向に傾くと「…ってなもんですよ」と、ぐぐっと地の語りにバランスを戻し、全体的には「男というのはこういう風に馬鹿でどうしようもないのだ、そこが良いのだ」という雰囲気に包まれている素晴らしい一席でした。
会は満場の拍手で幕を閉じました。
是非また何らかの形で新しく生まれ変わって欲しいと願っています。
さてさて、そんな龍玉師匠が「付き馬」をネタおろしするのが第五回「龍玉部屋」。
席はまだまだございますので、ぜひご予約をお願いいたします。
さらに喜多八師匠は、4月に行われる第六回「ザ・菊之丞」にゲスト出演してくださいます。
こちらもどうぞお楽しみに!
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