GWの落語
連休中には各所で色々な落語会が開かれて、落語ファンの皆さんは一日に何軒も梯子したり、あるいは特別企画の寄席に一日お籠りしたりしていることでしょう。
僕は巣鴨のスタジオフォーで開かれている「四の日昼席」に行ってきました。
「龍玉部屋」のチラシを置かせてもらうために開演より一時間ほど早く行ったのですが、中ではすでに今日の出演者である古今亭志ん吉さんと龍玉師匠がチラシ置きの作業をしていました。
僕も交じってチラシを挟み込んでいると、途中で金原亭龍馬師匠もやってきました。
龍玉師匠曰く、巣鴨地蔵通りがあまりに混んでいたので、道いっぽん脇へ入って歩いてきたとのこと。
休日の巣鴨はお年寄りでごった返していて、その流れは大河のようにゆっくりで、なかなか前に進むことができないのです。
番組
古今亭志ん吉 熊の皮
金原亭龍馬 人形買い
隅田川馬石 粗忽の釘
仲入り
蜃気楼龍玉 親子酒
初音家左橋 寝床
古今亭/金原亭の俊英、重鎮が勢ぞろいです。
馬石師匠の「粗忽の釘」を聴いていて面白かったのは、粗忽者の主人公が決してアタフタと慌ててはいないところ。
「落ち着かせていただきます」という以前から割と落ち着いていて、粗忽という性格から騒動を起こすのではなく、むしろもっと根本的な思考方法が他人と異なる人物なのではないかという感じがしました。
僕は談志師匠の言う「主観長屋」というのがよく分からなかったのですが、馬石師匠のやる「粗忽の釘」を聴いて、なんとなく理解できたような気がしました。
龍玉師匠は得意ネタの「親子酒」を、顔芸と仕草を駆使してこってり(?)と。
もう何度も聴いているはずですが、聴くたびに笑いどころが多くなっている気がします。
本の中で雲助師匠が先代馬生師匠について「ウチの師匠のことをみんな、「人情噺がいい」ってェけど、寄席で演った小ネタ、軽いネタが本当にどれをとっても面白かった。」と述懐していますが、将来龍玉師匠も人情噺を得意とする噺家として評価されると同時に、滑稽噺の名手として記憶されるのではないかと、ひそかに思っています。
ということで、龍玉師匠がいわゆる落語、落とし噺、滑稽噺のネタおろしに挑戦する「龍玉部屋 」が5月10日(土)に開催されます。
開場12時半、開演13時、場所はお江戸両国亭です。龍玉師匠は「鰻の幇間」をネタおろしします。
ゲストには柳家かゑるさんが登場します。
ご予約はrakugoten@yahoo.co.jpまで。
皆様のお越しをお待ちしております。どうぞ賑々しくお運びください!
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