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2016年6月19日 (日)

ぴっかり☆実験室ご来場御礼

本日は第六回「ぴっかり☆実験室」に沢山のご来場をいただき、誠にありがとうございました。

六回目を迎える今回は、元同門(春風亭小朝門下)の桂文雀師匠をゲストに迎え、プチ兄弟会のような雰囲気となりました。

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第六回「ぴっかり☆実験室」演目
片棒     春風亭ぴっかり☆
お仲入り
かごめかごめ 桂文雀
星野屋    春風亭ぴっかり☆

まずはぴっかりさんが小朝一門のウラ話と、ドイツ公演の報告トークをたっぷり。
三年前にこの「ぴっかり☆実験室」が始まったときは、芸人さんとしてフリートーク力をアップさせようというのが会の目標の一つでしたが、今回は爆笑トークで堂々30分以上持たせるという力量を見せてくれました。

噺は「片棒」、得意ではない演目もブラッシュアップさせていこうというネタ選びでしたが、耳の肥えたお客様(ぴっかりさんのお客さんは比較的マニアックな落語ファンが多いという印象)にもご満足いただける高座だったと思います。

仲入りを挟んで、ゲストの文雀師匠は「かごめかごめ」。
多くの噺家さんに噺を提供している落語作家・微笑亭さん太さん作の爆笑新作落語です。

さん太さんはぴっかりさんも良く高座にかける「こうもり」の作者で、小朝師匠にもたくさんのネタを提供されているので、元小朝門下と言う事を裏テーマに含んだネタ選びだったのかもしれません。
裏テーマがあったかどうかは別として、文雀師匠はきっちりと会場を笑いで包み込み、さすがは芸術祭新人賞受賞の実力、腕前の確かな職人さんの技を見るようでした。

そしてぴっかりさんのトリネタは「星野屋」。
旦那、妾、仕事師と、落語らしいキャラクターが次々登場し、演じる人によっては後味が悪かったり、嫌らしさが出たりと非常に難しい噺ですが、 ぴっかりさんは持ち前の華のある高座で楽しく聴かせてくれました。

ぴっかりさんは、以前この実験室で「たちきり」をやられたことがありますが、星野屋にしろたちきりにしろ、どちらかというと女流落語家が損をするんじゃないかという演目に気負うことなく挑戦し、自分のものにしている、そのあたりが「女流」という枠組みを軽々乗り越えている芸人さんだなというのが個人的な感想です。

ぴっかりさんと文雀師匠は全くタイプの異なる芸人さんですが、どちらも根底に流れる華やかさ、魅力が共通しているように感じました。

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次回の実験室は12月に開催予定です。どうぞお楽しみに!

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