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2016年10月30日 (日)

「ザ・菊之丞」ご来場御礼

昨日は第十一回「ザ・菊之丞」にご来場いただき、誠にありがとうございました。

古今亭菊之丞、入船亭扇辰という現代の落語界を代表する本寸法の名手の顔合わせ。
沢山の客様に「楽しかった」とお声掛けいただき、心より感謝を申し上げます。

演目
子ほめ   桃月庵はまぐり
品川心中 古今亭菊之丞
お仲入り
雪とん   入船亭扇辰
二番煎じ 古今亭菊之丞

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開口一番は今回初登場の桃月庵はまぐりさん。白酒師匠のお弟子さんで、師匠譲りの明るい高座で会を盛り上げてくださいました。

菊之丞師匠一席目は「品川心中」。
先日NHKで放映された「落語 THE MOVIE」の「お見立て」同様に、花魁に翻弄される男の哀れが笑いを誘う一席です。
バカバカしさの中に師匠ならではの艶っぽさが詰まった一席でした。

お仲入りを挟んで扇辰師匠は「雪とん」。
扇辰師匠以外にあまりやり手のいない、言わば扇辰落語の十八番の演目です。
ラストの一面が銀世界となった早朝の江戸の町の情景が目に浮かぶように鮮やかで、ひと足早い冬の訪れを感じさせてくれる見事な高座でした。

最後はネタ出しの「二番煎じ」。
しんしんと冷え込む夜の街に響く夜回りの声と、番小屋での大人たちのいたずらっぽいやり取り。ところどころ挟み込まれる謡や都々逸の名調子。
生でしか味わえない落語の醍醐味が凝縮された、菊之丞師匠の真骨頂ともいえる一席でした。

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舞台裏、出番前の菊之丞師匠。

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楽屋にて、高座を終えた扇辰師匠。

次回の「ザ・菊之丞」は来年の四月を予定しています。
どうぞお楽しみに!

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