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2016年10月16日 (日)

江戸版上方噺ご来場御礼

昨日は江戸版上方噺に沢山のご来場をいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで盛会となりました。

江戸版上方噺 演目
秘伝書    歌奴
仔猫     文雀
お仲入り
太閤と曽呂利 文雀
胴乱の幸助  歌奴

「秘伝書」は明るく馬鹿馬鹿しい、いかにも上方落語という演目。
歌奴師匠が演じると短いながらも笑いが多く、会場が一気に寄席らしい雰囲気に包まれます。

「仔猫」は商家を舞台にした、ちょっと怪談ぽい味付けのある噺で、西鶴の「世間胸算用」に通ずるような群像喜劇です。文雀師匠の語り口は人々の日常の心の動きを細やかにあぶり出し、よく出来た短編小説のような味わいがありました。

仲入りを挟んで、文雀師匠の「太閤と曽呂利」。
豊臣秀吉のエピソードをちりばめた地噺ですが、師匠のユーモアのセンスがいかんなく発揮されていました。

そして歌奴師匠の「胴乱の幸助」。
噺自体はドタバタと言ってもいいような内容ですが、そこはやはり骨太の歌奴落語。
登場人物の可笑しさに愛らしさの奥行きがあり、ただ面白いだけではない、たっぷりとした深みと満足感のある一席でした。

歌奴・文雀二人会は今後も末長く開催していきたいと願っています。どうぞご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます!

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