「大師匠噺」ご来場御礼
本日は第七回「大師匠噺」に沢山のご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回の演目
たらちね 蜃気楼龍玉
蛙茶番 三遊亭天どん
お仲入り
引越の夢 三遊亭天どん
幾代餅 蜃気楼龍玉
今回ははからずも「恋に翻弄される男」的な噺が四席並びました。
開口一番、龍玉師匠は「たらちね」で浮き立つ独身男の姿を好演。
続く天どん師匠は、ネタおろしの「蛙茶番」。
暴走する男のおかしさで爆笑を誘い、いかにも天どん落語の真骨頂という一席でした。
仲入りを挟んで天どん師匠は得意ネタの「引越の夢」。
寄席などで多くの噺家さんがやるポピュラーなネタですが、天どん師匠の高座には、師匠の落語に対する明晰な視点が随所に織り込まれているように思いました。
中心に無駄をそぎ落とした群像ドラマの結晶をドスンと据えつつ、その周りを笑いで装飾していくような妙技は、熟練の職人技を感じさせてくれました。
トリの龍玉師匠は久々に高座にかけるという「幾代餅」。
ともすればクサくなりがちな噺ですが、龍玉師匠がやると江戸前のカッコよさ全開。
特に主人公である清蔵で大げさに笑いを取らない代わりに、親方がコミックリリーフとして見事に造形されていて、ほれぼれするような高座でした。
来月6月24日に春風亭ぴっかり☆の独演会「ぴっかり☆実験室」がございます。
どうぞこちらもご贔屓くださいますよう、お願い申し上げます!
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