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2018年10月28日 (日)

「新作大全」ご来場御礼

昨日は「新作大全」にたくさんのお運びをいただき、誠にありがとうございました。

演目
からぬけ        三遊亭ごはんつぶ
肥辰一代記      三遊亭天どん
音楽パフォーマンス のだゆき
食い違い        三遊亭天どん
     お仲入り
牡丹灯籠        三遊亭天どん

T4

本会は三遊亭圓朝、三遊亭円丈、そして三遊亭天どんと三遊亭歴代の新作落語に挑戦することをテーマとしました。
そこに天どん師の弟子のごはんつぶさんが加わり、図らずも四代(?)に。

一席目は円丈作の「肥辰一代記」。
内容は非常にバカバカしくも、随所に火事息子や文七元結など古典落語のエッセンスを織り込み、巧みに虚構が組み立てられた噺です。
汚穢屋(おわいや)を描きながら、その物語はエレガントですらあります。
天どん師匠はこの噺を学生時代に聴き、大きな衝撃を受けたそうです。
師匠の演目としてこの一席を選んだあたりに、天どん師匠の物語観と師への敬愛が感じられました。

続いて登場したのはゲストののだゆきさん。いつもは立ちで演じることが多いですが、今回は座りでお目見え。短い時間ながら会場を大いに盛り上げてくれました。

二席目は天どん師匠自作の「食い違い」。日常に有りそうで無さそうなシチュエーションを持ち込みながら、笑いを加速させていく師匠得意の天どんワールド噺。人が増えていくたびに世界がどんどんヘンになっていく様に、落語という話芸でしか表現できないおかしさを詰め込んで、ここにも天どん師匠ならではの「新作落語とは何か」というコンセプトが存分に発揮されていました。

そして最後に圓朝作「牡丹灯籠」をたっぷり一時間を超える長講で。
圓朝物はすでに古典として広く認識されていますが、天どん師匠は登場人物の一人である伴蔵に焦点を当てて、彼の人生を中心に物語を再構成。
かつての新作を現代の新作として蘇らせる大胆な試みで、前半の爆笑新作とは打って変わって実に意欲的なドラマを聴かせてくれました。

T1
T2
T3
次回落語天主催の会は11月10日の「ぴっかり☆実験室」です。
ぜひこちらもよろしくお願い申し上げます!

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